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10. マルチメディアの今後に関する意見や感想

メディアにおける暴力の問題、インターネットやコンピューター・ゲームを通じて不適切な情報に接してしまう子どもの問題は、オーストラリアのすべての人々にとって関心のある主たる問題点である。

オーストラリア・フィルム&リタラチャー分類センター(OFLC)では、オーストラリアの人々が映画やビデオを選択するのをサポートするために、それぞれの格付けを行っている。

 格付け
G; 一般向け、全世代に適切
PG; 15歳未満の少年少女が見る場合には親のガイダンスが必要
M15+; 15歳以上向け
MA15+; 15歳未満の場合、成人が一緒に見ることが必要
R18+; 18歳以上の成人のみ
X18+; 18歳以上の成人のみ。あからさまな性描写、非暴力的フェティシズムの映像も含まれる。
OFLCは、コンピューター・ゲームについても同様の分類を行い、情報を提供している。

 格付け:
G; 一般向け、15歳未満の人に適切
G(8+); 15歳未満の人向け。ただし、8歳未満の児童の場合、空想と現実との区別を付けることが難しいため、不適切。
M15+; 15歳以上向け
MA15+; 16歳未満の子どもへの販売、レンタル、PRを行ってはいけない
上記の内容に関する詳細の情報は、OLFCのホームページを参照のこと。URLはhttp://www.oflc.gov.au


11. マルチメディアと子どもに関する最近の意見や問題点に対する考え

教育者八百屋が強い関心をもっている大きな問題点:
  • メディア暴力と子ども
    メディアにおける暴力とそれらが子どもに与える影響は、YMA(ヤング・メディア・オーストラリア)によって発表されたデータの主題となっている。このデータには、親へのガイドと健康管理者への情報シートが含まれる。これらの情報は、YMAのホームページで見ることができる。URLは、http://www.youngmedia.org.au/である。

  • 子どもがインターネットにアクセスし、そこで性描写、暴力、子どもの性行為など不適切な情報を見てしまうこと
    ペアレンツ・インターネット・リソース・センター(PIRC)は、南オーストラリアで設立され、親や養育者、各種団体などに訓練・情報提供などの支援を行っている。PIRCの主要な役割は、子どもたちがオンライン活動を行う際の安全、たとえば遮断機能などに関する助言を与えることである。遮断機能とは、推奨できるページのリスト、CD-ROMの制作、子どもと家族に関する新しいメディアの影響に関する情報の更新、さらには親はいかにして規制決定に影響を及ぼせるかなどについてである。PIRCに関する詳しい情報は、YMAのホームページで参照することができる。URLは、http://www.youngmedia.org.au/である。

  • 新しいオンライン環境での子どもと若者に対する責任ある広告活動

  • 新しいメディア創造における文化的多様性の認識

  • 教育的背景における情報及びコミュニケーション技術への公正な接続進歩の結果;経済的な不利益や、教育現場におけるオンラインサービスの質が、オーストラリア中の教育システムのすべてにおいて問われている。オーストラリアの教育関係団体のすべてが、予算及びマンパワーの支援を提供するプロジェクトに着手しはじめている。この件に関しては、シンポジウムで発表するデータとしてある程度詳しく述べる予定である。


12. マルチメディア利用と社会や子どもとの関係はどのような動きや方向性になっていくと考えるか

オーストラリアの状況:
  • 子どもに関する新しいメディアの影響について、親や自治体への支援となるよ うな調査の開始すること
  • 先に挙げられたような公正な問題提起を解決していくような教育関係部門によ る支援データの開発
  • 子どもがインターネットやオンラインサービスを利用する場合の国の規制の骨 子を作る
  • 新しいオンライン環境上での子どもや若者への責任ある広告に関するガイダン スを作る
  • 子ども自身による、グローバルコミュニケーションやオーストラリア国内を越 えて学習する手段としての新しいメディアの広範な選択


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