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赤ちゃんの行動を科学する

小西行郎 東京女子医科大学乳児行動発達学講座教授
稲垣由子 甲南女子大学国際子ども学研究センター所長、甲南女子大学人間教育学科教授(小児科学)

 お腹にいる赤ちゃんは、いつ頃から手足を動かすか知っていますか。何週ぐらいから手足を動かしますか。お母さんが胎動を感じるのが、大体ほぼ4ヶ月〜5ヶ月といわれています、が、手足を動かし始めるのは実は7週目ぐらいからです。妊娠7週目というとどれ位の大きさかというと大体3、4mmぐらいです。私は研究の中で非常におもしろいなと思っているのは、7週目の赤ちゃんがなぜ動くかということについては考えておられる方は少ないということです。何がおもしろいかというと、7週目の赤ちゃんに脳はあると思いますか。脳はないです。脳がない赤ちゃんがどうして動くかわかりますか。人間が手足を動かすのはどうしてですかというと、脳から指令が行って手が動くと小中高で学習してきましたね。にも関わらず、脳が十分にはできていないのに手足が動くというのは何でですかというところから始めていこうと思っています。
 この説明は、実は中々小児科では出来ません。産婦人科の先生でもできません。我々は今どうしているかというと、実はロボットの先生と組んで研究しています。ロボット先生、カオス力学と言う関係の先生方と一緒に研究しています。難しい話ですが、簡単にいえばカオス力学のモデルを持ってきて、それを水の中流体の中に入れると胎動と同じような動きが出てきます。
 羊水があるのはなぜかというと、実は手足を動かすために羊水があると考えられるのです。なぜかというと、手足を動かす時に、水の中だと抵抗を感じます。触覚が動くわけです。(本文より一部抜粋)


全文はこちらからPDFファイルにてご覧ください。
小西教授と稲垣教授の講演部分
質疑応答部分

『子ども学』第7号(2005年3月発刊)から転載しました。

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