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5月
5月

〜心を育むよろこびを分かち合う『ことば』〜
(3/4)

<今月の本>
マリー・ホール・エッツ作 『もりのなか』、『ジルベルトとかぜ』、『ペニーさん』




《心を育み、楽しむ今月の絵本》

 今月は、アメリカの絵本作家、マリー・ホール・エッツの3冊の絵本をご紹介します。
 エッツ女史は新婚旅行の直後に夫を病いで失ったり、自らも予防接種の医療事故で病身となり、絵本を描き出します。医師のエッツ博士と再婚したのは50歳ころでしたが、優れた絵本を描き続けながら、癌に侵された夫を看病し、最期を看取ります。
 度重なる不幸にみまわれながらも、その人生を自分らしく全うできたのは、人間への愛と、絵本への情熱を失わなかったからではないかと思います。


もりのなか

『もりのなか』(まさきるりこ訳/福音館書店)

 新しいラッパと紙の帽子をかぶった〔ぼく〕が、森の中へ散歩にでかけると、昼寝をしていたライオンや、水浴びしていたゾウ、ジャムをなめていたクマ、みんなついてきます。最後に〔かくれんぼ〕をして、〔ぼく〕がオニになって捜していると……。(読んであげるなら、3、4歳から)

ジルベルトとかぜ

『ジルベルトとかぜ』(たなべいすず訳/冨山房)

 ジルベルトは風が大好き。風と遊ぶのが好き。風は友だちです。でも、風にはいろんな表情があって、風との過ごし方もさまざまです。目には見えない風を、手に取るように見える存在として描いた絵本。風と自由に戯れる少年は、最後に「…ぼくは よこに なって ふたりして ねるんだ――あの やなぎの きのしたで」。(読んであげるなら、4、5歳から)



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