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−対 談−
最新の脳科学は、子ども観をどう変えたのか
小林 登(CRN所長)
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澤口俊之(北海道大学教授)

CRNは、インターネットを通じて、子どもをめぐる問題に関心のある人々が集うサイバー子ども学研究所です。その活動の柱には、小林所長が提唱してきた生物学をベースにした「子ども学」の考え方があります。今回は脳の研究者であり、幼児教育についても発言をされている澤口俊之さんとともに脳科学と子育てについて考えていきたいと思います。

話者プロフィール
 小林 登(CRN所長)
 澤口俊之(北海道大学教授)

対談内容
 1. 生物学をベースにした「子ども学」の確立が急務
 2. 前頭連合野を育てることで人間の知性は発達する
 3. セオリー・オブ・マインドの重要性にもっと注目するべき
 4. 心の動きをモデル化するセオリー・オブ・マインド
 5. サルの模倣行動から言語の発生を考える
 6. MRIで解明される脳の多様な仕組み
 7. 10歳までの子育てが子どもの未来を導く
 8. 生涯成長し続ける前頭連合野のニューロン
 9. 赤ちゃん研究所で学際的な研究を

小林 登(こばやし・のぼる)
小児科医。CRN所長。甲南女子大学国際子ども学研究センター所長。東京大学名誉教授。国立小児病院名誉院長。1927年東京生まれ。1954年東京大学医学部医学科卒業。医学博士。著書に『ヒューマン・サイエンス』(中山書店)、『こどもは未来である』(メディサイエンス社)、『子ども学』(日本評論社)、『育つ育てるふれあいの子育て』(風濤社)など。

澤口俊之(さわぐち・としゆき)
北海道大学医学研究科脳科学専攻機能分子学分野教授。1959年東京生まれ。北海道大学理学部生物学科卒業。京都大学大学院理学研究科修了。理学博士。専門は認知神経科学、霊長類学。主な研究テーマは「思考や自我の脳内メカニズム」「脳・認知機能の進化」など。著書に『わがままな脳』『「私」は脳のどこにいるのか』(ともに筑摩書房)、『幼児教育と脳』(文春新書)など。


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