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トッププレイフル/プレイショップとはプログラム振り返りスタッフ

 

 


日常の風景を映した写真をきっかけに、そこから自分だけの冬の物語を創造してもらいます。自分の作品(物語)がメディアに載る面白さも体験してもらいます。
プログラムの実施に際しては、プログラム途中で休みたい子どもや一人になりたい子どもを、十分に配慮した柔軟性のあるものにし、子どもを見ながら働きかけを工夫できるように、スタッフの関わり方を重要視しました。
そうした場の中で、子どもが物語を作るという作業において、即興性・創造性を発揮できるようし、自由に自分自身を表現しながら、周りの人びとと関わりあい、参加者一人ひとり(大人も子どもも)がプレイフル・スピリットを感じられることを目標にしました。

なお、今回のプレイショップは、12月、翌年3月のシリーズの第一セット(計2回)の第1回目として行い、プログラムでは(1)「つくってーかたってーふりかえる」サイクル (2)五感を活用 (3)出入りのしやすさ (4)異文化交流の要素を盛り込んだアクティビティを行いました。


受付後、参加者は親子が離れて擬似家族にグループ分けされます。
導入では単語の意味を付与された写真を組み合わせて、言葉遊びのように文章をつくり、物語 つくりの助走としました。
メインアクティビティでは与えられた写真のなかからイメージを自由にふくらませひとつの物語をつくり、音響効果も入れ最後にはデジタル紙芝居の形態で発表をしました。
VTRで一日の振り返りの後、最後に1日の思い出を書いた紙を、クリスマスツリーに張りました。

11:00〜11:20 オープニング
トナカイに扮した司会役と各グループのファシリテーターからの挨拶。
1日のプログラムの説明
サンタクロースの登場。「サンタさんに作った物語を見せてあげよう」と物語つくりの動機付けをする。
11:20〜12:00


導入アクティビティ S.V.O物語つくり
「お話の種」(ポストイットのついた写真)を各グループに30枚配布し、これらを使って、メインアクティビティで行う物語つくりの練習を行う。
30枚の「お話の種」を裏返しにして床に広げる。名詞と書かれた「お話の種」を2枚、動詞と書かれた「お話の種」を1枚選ぶ。これらを用いて、S.V.O(「誰が・何を・どうした」、「誰が・何に・どうした」)の文章(物語)をつくる。
つぎに、同一人物の表情が写った4枚続きの写真を選び、それらを4コマ漫画のように並べてコマごとにセリフをつけていくことで、物語つくりの練習をする。このとき、各グループのファシリテーターは子どもたちが作ったストーリーを用紙に書き留めておく。
このようにしてできた物語はグループ内で発表する。
最後に、スタッフが予めつくっておいた物語を見本として見せる。
12:00〜13:00
昼食
昼食をとおして、擬似家族を構成する各グループのメンバーが楽しい雰囲気のなかでなごみ、またグループとしての絆を深める。また、食事をとおして、盛り付けの視覚的美しさや味覚・嗅覚など五感を活用する。
スタッフが予め用意したお惣菜類を中央のテーブルに並べる。
各グループごとにテーブルに集まる。グループ内で役割を決めて、中央のテーブルから昼食を取りに行く。
それぞれが取ってきた昼食を各グループのテーブルに並べ、グループ内で取り分けながら食べる。その際、用意されたカラフルなナプキンや楊枝などを用いて、自由に盛り付けを行う。
食事のあとは、お皿の片付けなどをグループ全員で行う。
13:00〜15:00




メインアクティビティ 物語つくり
用意された写真と自分で撮影した写真を使って、冬をテーマにした物語をつくり、発表する。ファシリテーターは、グループ内での役割分担やストーリーの独創性が発揮できるようにサポートをする。
1. 物語つくり
スタッフが予め用意した20枚程度の写真セットをもとに、12枚程度の写真を使って物語をつくっていく。
つくった物語をもとに、使用する写真や効果音を選ぶ。なお、最初の1枚目の写真は決められたものを使い、最後は「おわり」と書かれたものを使う。また、写真セットから使える枚数は最大8枚とする。
写真セット以外で使いたい写真を撮影に行く。
ナレーションを考えて、物語を完成させる。
2. 音入れ
物語に合わせて、効果音とナレーションを吹き込む。
使用する写真の動画(流れ)を確認しつつ、吹き込む効果音やナレーションをテープレコーダーに録音する。
3. 発表
「ながやまクリスマス劇場」と題して、サンタクロースの登場後、各グループごとにつくった作品を発表する。
15:00〜15:45
自由時間
物語づくりから離れて遊ぶ。ファシリテーターは、できるだけ参加者と一緒に遊ぶ。
後半の30分を使って、観察チームより保護者にインタビュー方法の説明を行う。
15:45〜16:20
振り返り
今日楽しかったことなどをインタビュー形式で保護者が参加者(子ども)に聞き、アンケート用紙に記入する。
当日の様子をまとめた3分程度のVTRを見る。(プレイフルニュース)
再びサンタクロースが登場し、感想を書く用紙を参加者に配る。その間に司会者がお菓子で飾られたツリーを会場に運び込む。参加者は感想を書いた紙をツリーに貼り付け、ツリーから好きなお菓子を取る。
16:20 解散