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「大学生の教師観」調査結果より

〜関連データ4〜

「志望・あり」→「教職志望者」で,教育実習経験が「ある」大学生
「志望・なし」→「教職志望者」で,教育実習経験が「ない」大学生
「非志望・あり」→「非教職志望者」で,教育実習経験が「ある」大学生
「非志望・なし」→「非教職志望者」で,教育実習経験が「ない」大学生


DATA4-1
教育実習未経験者にとって,「現場の先生は自分なりの信念を持っていない」と考える傾向にある。しかし,教育実習経験者は「現場の先生は信念を持っている」と,現場への評価が実習未経験者と違う。教職志望者であれ,非教職志望者であれ,教育実習を経験すると,学校現場への評価が一変するようだ。特に, 「現場の先生は信念を持っている」かどうかに関しては,教職志望者で「実習経験なし」の大学生が比較的そのように考えない傾向にある(「とても」+「まあ」の割合,47.6%)が,その一方で「実習経験あり」の大学生は非常に肯定的な評価をしている(「とても」+「まあ」78.7%)。


DATA4-2
全体的に「自分なりの教育観を持つことに自信がある」傾向にはある。しかし,「自信がある」と思う大学生は,教育実習経験者の方が未経験者よりも少なくなる。特に,教職志望者は「自信がある」とした割合が,「教育実習未経験者」で79.0%(「とても」+「まあ」の割合)なのに対し,「同経験者」で68.1%と,その自信持つ割合が低くなっている。反面で,本調査では「全然自信ない」と考える「教職志望者」の大学生が,「教育実習未経験者」でわずかでもいた(2.3%)のに対し,「同経験者」でいなくなる(0.0%)のは興味深い。


DATA4-3
「分かりやすい授業をする」ことへの自信は,全般的に高いとは言えない。特に,教職志望者で「教育実習経験者」が「自信あり」とした割合は37.2%(「とても」+「まあ」の割合)なのに対し,「同未経験者」で45.2%。また,「同経験者」の中で「自信がない」とする割合(「あまり」+「全然」22.4%)が「同未経験者」(同4.8%)よりも高くなっている。ところで,非教職志望者が「自信あり」とする割合が,「教育実習未経験者」(「とても」+「まあ」47.1%)より「同経験者」(同53.2%)の方が高くなっているのは興味深い。


DATA4-4
「子どもを理解する」ことへの自信は,教職志望者と非志望者とで対照的である。特に「自信がある」とする割合(「とても」+「まあ」)が,教職志望者で「教育実習経験者>同未経験者」なのに対し,非志望者で「同経験者<同未経験者」となっている。また,教職志望者は「全然自信ない」と考えない(0.0%)のに対し,非志望者にはわずかながらも「全然自信ない」とする者がいる。教職には「子ども理解」が必要だとする考え方を裏付けているようである。


DATA4-5
自己申告ながら「教職への適性」に関して,「教職志望者」と「非志望者」とで正反対の傾向になるのは必然だろう。上記「子ども理解」の項目と同様に,「そう思う」とする割合(「とても」+「まあ」)が,教職志望者で「教育実習経験者>同未経験者」なのに対し,非志望者で「同経験者<同未経験者」となっている。また,教職志望者の中に「全然自信ない」と考える割合が,「未経験者」で2.4%いるのに対し,「経験者」で3.2%いる。教職志望者で実習経験者の中に「適性がない」と考える割合が高くなっているのは気がかりと言えば,気がかりではある。



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