子どもたちがインターネットという新しい世界に入ってきた。
これまでは、一部のパソコンユーザーだけのものであったインターネットが、家庭へのパソコンの普及、そしてブロードバンド接続によって、急速に一般化している。それによって、子どもも普通にパソコンを使い、インターネットを使うようになった。また、携帯電話にもインターネットの機能が付加され、メールやデジタル写真・動画、サイト閲覧といえば携帯電話の方に親しんでいる子も多い。
そんな中で、インターネットにまつわる様々な現象が生まれつつある。「出会い系」「2ちゃんねる」「P2P」・・・これらはインターネットというインフラがあるからこそ出てきた新しい現象である。そして、これらに対して、子どもも無関係ではない。特にネットコミュニケーションという意味では、子どもの方が我々よりずっと深いレベルでインターネットを利用しているかもしれない。
そんな子どもたちがインターネットの中で、どのような活動をしているのかを調査したいというのが、今回のティーンズ・ネットの目的である。インターネットがまだ普及していない時代、それは数年前のことだが、子どもによるデジタル写真や日記、コメントなどを手作業で集めていた。いまやそんなことをする必要はない。なぜなら、インターネットの中を少し探せば小学生、中学生、高校生たちが活躍している姿がそこかしこに見られるからだ。
しかし、子どもたちにとってのインターネットとは何か、子どもたちが本当にインターネットに求めているものは何か、つまり子どもの視点からのデジタルネットワークという概念は語られていないことに気づいた。そこで、子どもたちの場をインターネット中に作ってみようという試みでティーンズ・ネットは生まれ変わり、新しい試行錯誤が始まった。
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プロジェクト |
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ティーンズ・ネット |
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1997年に開設したティーンズ・ネット。しばらく活動を休止していたが、2003年7月にウェブサイトをリニューアルオープンして活動を再開。2005年度は「中高生のブログ研究」を行う。 |
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フォーラム「大人と話そう」 |
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インターネットを介して大人と子どもが話をする場を「会議室/FORUM」に設けました。 |
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考察
・「ティーンズ・ネット再開からの半年を振り返って」 |