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―対談―
人類学と子ども 脳の巨大化とともに長期化した子ども期

小林 登(CRN所長)
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馬場悠男(国立科学博物館人類研究部長)

二本足で歩く、道具を使う、脳が大きい、言葉をしゃべる――ヒトは他の動物たちとは違った特徴をたくさんもっています。それらは何百万年にもおよぶ人類進化の過程でもたらされたものです。ヒトの子どもが長期にわたって親の庇護のもとで暮らすのも、進化の過程で起きた適応戦略のひとつかもしれません。子どもの生物としての本質を理解するには、人類学という学問が有力な手がかりを与えてくれます。今回のゲストは国立科学博物館・新館の人類進化コーナーの監修者である馬場悠男さんです。

話者プロフィール

 小林 登(CRN所長)
 馬場悠男(国立科学博物館人類研究部長)


対談内容

 1. 化石の発見が繰り返されて系統的な人類学が始まった
 2. 人類進化のイベントはすべてアフリカで起こった
 3. 複数の人類が同時期に地球の上に存在した
 4. ヒトの子ども期の特徴は早産と児童期の長さ





小林 登(こばやし・のぼる)
CRN所長。子どもの虹情報研修センター長。東京大学名誉教授。国立小児病院名誉院長。1927年東京生まれ。1954年東京大学医学部卒業。医学博士。著書は小児科学の専門書の他に、『ヒュー、マン・サイエンス』(中山書店)、『子どもは未来である』(メディサイエンス社)、『育つ育てるふれあいの子育て』(風濤社)など。

馬場悠男(ばば・ひさお)
国立科学博物館人類研究部長。1945年東京生まれ。68年東京大学理学部生物学科卒業。獨協大学医学部解剖学助教授を経て、88年国立科学博物館主任研究官に。96年から現職。東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻教授を併任。専門は人類形態進化学で、インドネシアのジャワ原人の発掘調査を20年間近く行っている。編著書は、『ホモ・サピエンスはどこからきたか』(河出書房新社)、『顔を科学する』(ニュートンプレス)など。



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