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平成16年度のバックナンバー
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NEWS LETTER HEADER
このコーナーでは、アメリカ・ブラウン大学の心理学のニュースレターより記事を抜粋・転載しています。各号からCRN事務局が記事を選び、日本語訳して紹介するもの、原文のまま紹介するもの、の2つに分けてニュースレターを紹介しています

平成16年12月号

Vol. 20, No. 12, December 2004
  1. 心理テストを役立てる

    1. 最近の統計によると子どもの5人に1人が介入を必要とする何らかの学習上の問題があるという。また、学校の成績では明らかにならないものの、社会的スキルや注意力、行動に影響を与える非言語的学習障害がある子どもがいることもわかってきている。こうした子どもの診断を助け、学校生活をよりよいものにするための助言の根拠となりえるものが、心理テストであり、知力、学力、神経心理学、情緒の側面から広範囲にわたった評価をし、子ども関する重要な情報を引き出す。問題なのは、子どもの精神衛生上、大変役立つこのテストの存在がほとんど何も知られていないことである。心理テストのプロバイダーは、テストについて情報を家族に提供し、必要なときには評価を受けるように紹介をし、その結果からすすめられた支援やサービスを獲得しながら家族を導いていく大切な役割を担っている。(詳しくは本文へ

  2. New controlled study in children with selective mutism
  3. NH laws to prevent alcohol sales to minors have positive effect
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平成16年11月号

Vol. 20, No. 11, November 2004
  1. FDAはSSRIによる自殺のリスクを単純化しすぎている

    1. うつ病治療に使われる選択的セロトニン再取込阻害薬(SSRI)と若者の自殺の関連性について検討を重ねていたFDAは、この度、明確な結論には至らなかったとしながらも医薬品警告としてはもっとも厳しい「ブラックボックス警告」を発した。現在入手可能なデータからは、抗うつ剤を慎重に処方しながら治療を進めていくことから得られる利益のほうが、これらの薬剤を服用して自殺が引き起こされる危険よりもずっと大きいと考えられることから、この警告のもたらす結果を危惧するものである。しかしながら、児童や若者のうつ病治療にSSRIがどのくらい効果があるか、その作用メカニズムは未だ不明な部分が多い。SSRIをめぐって未だかつてない規模で児童や若者の精神衛生がメディアの注目を集めたが、これを機会に研究費の増額、包括的なレポート、全てのデータの情報開示など精神疾患を持つ子どもたちにとって本当の意味での大きな利益がもたらされることを願うものである。(詳しくは本文へ

  2. Editor's Commentary FDA decision on SSRIs oversimplifies suicide risk
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平成16年10月号

Vol. 20, No. 10, October 2004
  1. ボディー・イメージ−親への助言

    自分の体型に対してどのようなイメージを持つか、どう感じるか、また他人の目にどのように映っているか想像することをボディー・イメージといいます。誤ったボディー・イメージを持つと、摂食障害、鬱、不安、自尊心の低下といった、一連の悪影響を引き起こすことがあります。一番身近にいる親がポジティブなボディー・イメージを持ち、豊かな食生活を心がけ、心身の健康や娯楽のための運動などで活動的な生活をおくっていると子どもはネガティブなボディー・イメージを持ちにくくなります。また子どもや他人の容姿に対する不注意な意見も不必要に外見を重視する子どもを育ててしまいます。才能や技能、学校の成績など、子どもが何かをやり遂げたことを評価するようにしましょう。自分の外見にこだわっている人よりも、スポーツなど何かの活動に一生懸命になれる人の方が、自分の体にも満足しており、自尊心も高いことがわかっています。(詳しくは本文へ

  2. Expert Speaks Out The dangers of attachment therapy: Parent education needed
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平成16年9月号

Vol. 20, No. 9, September 2004
  1. 児童精神医学者の夢:子どもの虐待をなくす

    児童虐待をなくすことができたら、アメリカ人の精神衛生はどれだけ改善されることだろうか。米国では2002年に、1400人の子どもが虐待で亡くなっているが、実際の数字はずっと多いものと思われる。子どもたちは肉体的にばかりでなく、心理的にも苦しんでいる。筆者が勤務する小児精神科病棟の患者の3分の2から4分の3は虐待の経験者であり、不安性障害、抑うつ性障害、外傷後ストレス障害にかかっている。自己評価の低さ、問題行動なども、小児期に受けた虐待の後遺症として見られるものだ。薬物乱用の割合も際立って多く、後に暴力犯罪の加害者になってしまう例も多いことは耐えがたいことである。虐待のない世界、その願いは簡単にかなうはずもないが、地道な研究や活動を通して努力し続けるほかないであろう。(詳しくは本文へ

  2. Keep Your Eye On... early sleep problems linked to teen SA
  3. Partner violence in teen same-sex relationships
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平成16年8月号

Vol. 20, No. 8, August 2004
  1. ADHD亜型における内向化症状の類似性について

    1. 注意欠陥多動性障害(ADHD)は米国精神医学会の診断基準第4版(DSM-IV)によって、基本の3兆候、不注意、衝動性、多動のあらわれ方から3つの亜型に分けられている。こうした亜型による違いと不安、うつなどの内向化症状の出かたの関連性を調べる研究をした。8歳から14歳の119名の子どもを対象とし、4つの診断基準を用いて内向化症状を評価したところ、亜型による明白な差異は認められず、亜型と内向化症状の関連性は支持されなかった。(詳しくは本文へ

  2. Executive skills in children and teens - Parents, teachers and clinicians can help
  3. Keep Your Eye On... link between autism and vaccines not supported
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平成16年7月号

Vol. 20, No. 7, July 2004
  1. 幼い子供の自殺について

    1. 幼い子供でも自殺することはある。信じたくない事実だが、2000年に米国では5歳から14歳の子供297人が自殺によって命を落としている。子供は認識力や言語力が未熟であることから心理鑑定がより困難な上、その心理状態は幼いければ幼いほど、その時に直面している状況に直接左右される。そのため診察室では診察室以外にいるときの様子、家庭や学校などでの心理状態を把握するのが非常に難しいケースも出てくる。子供を自殺から守るためには、幼い子供も自殺するという事実をしっかり認識した上で、こうした子供の特徴を踏まえて対応していく必要がある。(詳しくは本文へ

  2. Keep Your Eye On... U.S. youths more likely to die from violent causes
  3. Child sexual abuse and subsequent psychopathology
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平成16年6月号

Vol. 20, No. 6, June 2004
  1. きょうだい喧嘩は恋人に対する暴力行為の前ぶれ
  2. 破壊的行動を取る児童を治療する際には親のストレスレベルの把握が重要

    1. きょうだい喧嘩は、後の恋人への暴力を予測させるものであり、親同士の暴力から及ぼされる影響よりも大きい。2. 反抗的行為障害の子どもの適応に対する母親と父親のそれぞれが与える独自の影響を、101項目の質問からなる調査法を用いて調べた。母親は父親よりも、子どもの破壊的行動をより激しいものとして捉えており、子育てのストレスも高く、軽度のうつがみられることが多い。また、父親の要求からくる厳しさ、母親の結婚生活に対する満足度が、子どもの従順度を左右しているようだ。子どもの破壊的行動を評価する際には全体像をとらえた上でのアプローチが重要であり、治療計画の作成に当たって欠かせないものである。(詳しくは本文へ

  3. Keep Your Eye On... binge drinking predicts suicide attempts in teens
  4. Long-term data suggest changes in effectiveness of stimulant medication over time
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平成16年5月号

Vol. 20, No. 5, May 2004
  1. 胎児期のアルコール曝露による神経系統の障害について
  2. 遺尿症が子どもや家族に与えるストレスを数値化する

    1. 妊娠中に過度の飲酒をした母親の子どもは、四肢の神経に恒久的障害を受ける危険性があることが、国立小児保健発達研究所(米国)とチリ大学の共同研究によって明らかになった。2. 遺尿症が子どもやその親たちに与える日常的ストレスの評価法を開業医に提供するためのアンケートが開発された。影響評価尺度の核となる質問の他、対処能力、治療をうける熱意、挫折感の程度、これまでの治療が成功した回数などの質問項目が含まれている。約200人を対象としたテスト段階では、症状をタイプ別にすることにより男女の性差による傾向もわかってきた。遺尿症の子どもとその家族の日常生活に対するケアや治療結果の基準化に有効と期待される。(詳しくは本文へ

  3. New Study Explores Comorbidity - Conduct disorder and oppositional defiant disorder: trends and treatment
  4. Keep Your Eye On ... prenatal alcohol exposure may lead to nerve damage
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平成16年4月号

Vol. 20, No. 4, April 2004
  1. 自閉症は蔓延しているか

    1. 1943年にKannerにより名付けられて以来、自閉症と診断される児童の数は、驚異的な勢いで増えている。遺伝以外の要因としてはトキソプラズマ症、フェニールケトン尿症などの疾患、最近では、予防接種の薬に含まれる防腐剤チメロサールが原因物質として疑われてきたが、証明されていない。疾病分類学の変遷、専門家の診断技術の向上、親の知識が深まってきていることなどが、現時点において妥当といえる原因であろう。過小診断や誤診はいまでは是正されており、より適正な治療サービスを増やす計画や資金獲得が今後の課題といえる。(詳しくは本文へ

  2. Update on SSRIs/Suicide Controversy Experts, parents discuss safety of antidepressant medications
  3. Is there an autism epidemic?
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平成16年2月号

Vol. 20, No. 2, February 2004
  1. 危険な行動がもたらす死を防ぐ

    1. 医療や公衆衛生の進歩により感染症が激減した現代において、子どもや若者の死や障害の大半は、事故、自殺、殺人、薬物使用、過剰な飲酒、いじめの結果などによるものである。スリルを求めたり、怒りの行動に起因するものが多い。その行動は、決して行き当たりばったりのものではなく、選択に基づく結果としてとられているものだ。行動とその根源、人間関係について探求する学問、行動科学を発展させ、行動がもたらす不幸を回避できるようにしていく必要がある。そのために、関係する科学者が結集し行動科学における一大プロジェクトを推し進めていく必要があるだろう。(詳しくは本文へ

  2. Keep Your Eye On… comparing children’s healthcare costs for mental and health disorders
  3. The NIMH Multimodal Treatment Study
    New look at ADHD data suggests lasting effect of behavioral treatmen

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平成16年1月号

Vol. 20, No. 1, January 2004
  1. 低出生体重児における発達の問題
  2. 遺伝:アルコール性障害における家族の影響

    1. 北米とヨーロッパで行った国際共同研究の結果によると、重度の低出生体重児は学齢期に達した後も、算数や読解などの学力と学校生活を送る上での行動面の双方において、相当の重荷や困難な思いを経験していることが明らかになった。2. ベトナム戦争時に登録された双生児とその子どもを追跡した研究で、アルコール依存症の発症リスクと、遺伝と環境との関係を調べた。親にアルコール依存症がない場合には、子どもにアルコール依存障害をおこす高い遺伝的リスクがある場合でも、その影響を和らげることがあるとの調査結果が得られた。(詳しくは本文へ

  3. Developmental problems in low birth weight children
  4. What's Killing Our Kids? Expert discusses puberty and risk-taking behavior in adolescents
    (英語版へジャンプします)

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